気持ちよく介護の仕事を続けるには?

介護の仕事はやりがいが高い反面、ストレスが溜まりやすい「感情労働」とも言われています。
ストレスの原因としては、利用者さんの言動への対処の難しさ、不規則な勤務体系、などが挙げられていますが、その中でも離職の原因となりやすいのが、職員同士のトラブルです。
特に少人数で働く施設は、人間関係の良さ・悪さに影響を受けやすいので注意が必要です。

人間関係が良い職場を見つけるためには、人間関係を良好に保つ仕組みづくりがされているかどうかを確認することが不可欠です。
その仕組みづくりで気にしたいことが、職員としての基本行動ルールがあるか、定期的な勉強会の場があるか、悩みを相談する時間があるか、ということ。そうした部分は、面接官に具体的に質問してみると良いでしょう。

「基本行動ルール」とは、職員全体が優先すべき態度や行動のこと。これを定めておき、できれば定期的に再確認できる環境があれば、規律が守られた雰囲気をつくることに繋がります。挨拶を徹底する、感謝を言葉で表す、お互いの意見は尊重し合うなど、当たり前のことでもきちんと共有しておくことは大切です。

また、定期的な勉強会がある職場は、能力が低くても向上心のある職員を大切にする傾向にあるといえます。さらに勉強会の開催で、コミュニケーションも活性化され、日々の問題を解決しやすいというメリットもあります。

そして、仕事上の悩みを抱え込まないようにするためには、日頃のちょっとしたことを相談できる時間があるかどうかは非常に大切です。基本的に人材不足の施設が多く、忙しく人と時間を合わせることが難しい場合も少なくないかと思いますが、そんな中でもきちんと職員の為の時間を確保してくれる職場であるかどうかで、介護士としての今後に大きな影響を与えてきます。