施設ごとの特徴を知ることが大事

介護職は慢性的な人材不足。そのため、未経験者も積極的に採用していますし、40代や50代などの中高年世代も歓迎される業界です。
求人も多く、雇用形態も様々なものがありますので、自分の希望に合わせた働き方が可能です。

ひとくくりに介護職といっても、就業先の施設形態や施設の特色によって仕事内容は違ってきます。職種により違いがあるのは当然ですが、利用者さんに介護サービスを提供するいわゆる「現場」の仕事でも違いがあるのです。

たとえば、特養と呼ばれる特別養護老人ホームは要介護度5以上の方が対象になっていますので、食事、排泄、入浴など利用者の身体に触れる介護が必要になります。一方、グループホームでは、認知症の方のケアがメインとなり介助よりも「身の回りのお手伝い」といった生活援助が中心になることも多いです。
また、認知症の受け入れや看取りを行っている施設ですと、それぞれ利用者さんの状態に合わせたメンタル面のケアに関する知識やスキルも必要になってきます。

介護の職場で働く際、給与やシフトなどの待遇面だけではなく、その施設がどういった特色を持ちどういう方針で運営されているかという点も事前に確認しておくようにしましょう。そうすることで、いざ働き始めて「想像していた介護の仕事と違った」という事態を防げます。

また、多くの介護施設では介護補助など無資格者でも働けるポジションが用意されており、働きながら資格取得などのキャリアアップを目指せます。そのため、一旦無資格の状態で現場に入ってみて、「将来はどういう仕事をしたいか」という点を考慮して資格を取っていくと良いでしょう。